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対中国貿易バトルを100倍楽しく読ませてくれる、 痛快OL物語!
谷崎 光(たにざき ひかり)
『中国てなもんや商社』
文芸春秋 1996.2
なんか変な本がずっと本屋にあるなとおもってたら、2年半で7刷まで売れてる本だった。無名の(失礼!)ライターさんにしてはすごいとおもって手に取った。
読んでみたら、おもしろいのなんの。ほんとなら暗い気持ちになってしまうような中国人とのトラブルも、いつのまにか笑えるエピソードに姿を変えている。
そういえばかつてわたしの友人に、ふつう日記といえばいいものを「ネタ帳」といって、毎日コツコツ笑えるネタを書き続けるのがいた。彼女も大阪人だった。
梅棹忠夫氏がいったように、関西人は関東人と言葉も習慣もことなり、ほとんど異民族といっていい。とくにきわだつのは日常から笑いのネタを見つけることに、関西人は天才的だ。そして、なんとトラブルまるけの対中貿易の現場さえ笑いにしてしまう。このタフさには、まいる。
なんと、この本、98年に松竹とフジテレビからビデオ化(映画化?)されてました。
主演は小林聡美。たしかにこの役はこの人しかないかも。でも残念ながら監督の力不足のせいで、ビデオは本ほど面白くない。
本のあの軽妙さを小林聡美ががんばって出そうとしてるけど、演出がなにかとイマイチで、はずしてる。それに画面がど〜んと暗いのはなんでだろう。
ただ華僑の鄭浩南が、とにかくダンディでカッコイイ! 信念を持ってひとり静かに戦う、なんというかロッキーが商売をやってるような人なのだ。実物は太っちょらしく、本のイラストにもパンダのように書かれているが、ビデオの鄭浩南は体格がよく、本人が見ていちばんおどろいているかも。最後を決めてくれるのもかれ。主役はこの人って感じ。
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