忘れずに、覚えておこう。

「天皇家と朝鮮」

Newsweek 2002.03.20

2001年12月23日、明仁天皇、68歳の誕生日。

その日、かれはなんと、びっくりするような発言をした。

「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」

これって、すごいことなのだ。

「皇室が韓国とのゆかりを公に認めたことは明治以降なかった」というのだから。

そう、長年、古墳の発掘さえ私有財産だからという理由で認められてこなかった。でもホントの理由は、もしも発掘してしまうと日本人の祖先が朝鮮半島に由来があるということがバレてしまうからで、それで手がつけられないのだと。これはむかしからよく聞く話で、ホントかどうかはよくわからない。

ともあれ、そんな話がまことしやかに語られつづけるほどに、天皇家が朝鮮人の血をひくということは、タブーだったはず。

では、なぜタブーだったのか。それは日本の明治以降の国家作りにとって、日本が朝鮮に対して圧倒的な優位性を保持していなければならなかったからではないだろうか。

そこへもって、日韓ワールドカップ開催を目前に控えての、天皇みずからのこの発言。

歴史的な発言だったにもかかわらず、日本のマスコミはなにごともなかったかのように素通りした。そして、待てど暮らせどこの話題が大きく取り上げられることはなかった。

そんな日本のマスコミのあつかいに業を煮やしたかのように、3ヶ月たって、Newsweek誌があらためてこの話題を取り上げた。それが、この3月20日号だった。

あれから1ヶ月。やはり、世間はこの話題を取り上げない。

ワールドカップ共催を機会に歴史観までひっくりかえして友好をつくろうとしているのが、マスコミよりも天皇だというのは、いったいどういうことだろう?