ワルイクセ


  ある時、デジターっていうギターみたいに弾けるキーボードを買いました。

それはキーボードの横にギターみたいな6本のスティール棒がついていて、

左手でコードを弾いて、右手でその棒を弾くと、ギターみたいにストロークができるってシロモノ。

それを駆使して作り始めたのがこの曲でした。

情熱的なスパニッシュのギターを一生懸命オタッキーにも打ち込み、

そこそこ生っぽいんじゃない?とかなり時間をかけ、デモを作りました。

 この曲に歌詞書いてもらいたいな〜と思う方がいました。

アルバム「トマトベイビー」の中でトマトを書いてくれた前田さんでした。

いずみちゃんが今も前田さんと交流があった事もあり、 早速お願いしてみる事になりました。

今回アルバムの中で、全く切り口の違うものがこの曲でできるといいな〜と期待しつつ、

あえて、自分達がこうしたいとか、ああしたいとか言わず、

自由に前田さんに書いてもらいたいな〜と思っていました。

 そして出来上がったその歌詞の女性像は、自由奔放でセンシティブ。

色気と知性を持ち合わせながら情熱的なフェロモンを振りまく、そんな感じがしました。

自分のワルイクセを分かっていて、向き合ってるその人は、

自分のかっこわるいところと向き合えて、等身大で素敵だと共感できました。

 人って自分のいけないところって気づけなかったり、

向き合いたくなかったりしちゃいますからね。

自分のありのままで、0地点にいれる人って応援したくなるんです。

もとから情熱的なスパニッシュなギターを入れたいと思っていましたが、

佐藤さんのギターがとってもハマりましたね〜。

デジターはいらなかった。

歌の主人公が更に大人で素敵になりました。