早めのがまさに開花を目前に控えた今年の3月中旬。

NHKのBS放送15周年記念特別番組の音楽を担当するお話を頂きました。

日本全国、鉄道で縦断をする旅番組だという事を聞きました。

気の早い僕は、その日から頭の中でいろいろなところを鉄道でゆく想像の旅へと思いを巡らせ、

色んなを描き始めたのでした。  

 後日、打ち合わせに行き、番組の詳細、曲の方向性、コンセプト等、 僕のアイディアを含めお話しました。

北海道は稚内からスタートするこの旅は、同じ駅を2度と通らない、最長片道切符で行く、日本縦断鉄道一筆書きの旅。

実はその時、僕は一つだけある事を決めていました。

それは鉄道が線路を走る音、リズムで曲を作りたいというアイディアでした。

♪ ガタンゴト〜ン ガタンゴト〜ン ・・・ それは三拍子。

そこから曲のテーマ、メロディー、使う楽器等アイディアを更につめていきました。  

ここまでの作業というのはすべて僕の頭の中だけですすめられて行き、 たまに言葉をメモに残す。

といった傍から見れば何もせずにうろうろしてる変な人にきっと見えるかも知れません。

そしてまた変な行動を思い付きました。汽車と言えば汽笛。 その名の通り、ポイントは

小学校、中学校と愛用していたあのたて笛はどこだ? 押し入れの中へのが始りました。

探し当てた懐かしの笛を手に、列車の走る三拍子のリズムトラックの構築が始り、

一気に思い描いたイメージを音にしていく作業が始りました。

  テーマ曲であり、テーマソングにもなったらいいとの事だったので、

同時に歌の世界観も想定しながら、アルトリコーダでメロディーを作りました。

その何とも言えない懐かしいたて笛の響き、そして列車を思わせる音色に 一気にイメージは具現化されました。

最初に思い浮かんだ言葉は、

旅の終わりがここならば旅の始まりもここから

近くても遠く感じてしまうあの人 遠いのに近く感じられるあの人。

今日もみんなを乗せて動きだす・・・

日々の新しい始まりを旅にたとえ、自分なりの旅への思いを盛り込みました。

みんなそれぞれの旅が、日々新しく始まっていく街角。

その街角を結ぶ風。そしてみんな風の旅人。 タイトルを「風の街」としました。

たて笛で歌うように作ったそのは懐かしさを誘うものとなり、 何処かカントリーチックなを施し、

また新しいカズンの旅が始まった事を思わせる、(と勝手に思っている) 歌が誕生しました。

 歌が出来た時にハーモニーをアカペラで確認して合わせる作業をするんだけど、

またまた、とってもハモってて気持ちいい歌が誕生してしまいました。

近所に住んでいるちょっとひいきめな母の友人の御婦人は 先日初めてライブで御披露したところ、

「もーーービックリした。冬のファンタジーも、ひまわりも超えたスッゴイいい歌ができたね。すっごいねーー。」

と言って頂きました。 なんかもうそれだけでとっても嬉しいです。

皆さんの胸に何かが届いたらいいなと思って、今日もカズンは歌います。

P.S. 最近の線路は、技術が発達し、継ぎ目がとても長くなってきているらしい。    

ってことは、列車の音ってもはや・・・。