2006年11月


ワイン名 生産者 コメント
30 エトナロッソ 04 テッレ デッレ テッレネレ シチリア 本ワインは日本のネット関連サイトなどでかなり評価をされている。それはワインも美味しいからで、私も全く同感だと思う。ただし、一般的に流される情報以外、つまり、現地にいないと知りえない事があるが、このワインについては一言付け加えたいことがある。

ワイナリーのオーナーであるマルク・デ・グラツィア氏は、かなり高名なイタリアワインブローカーである。バローロボーイズの育ての親、などと言われ一世を風靡したものだ。それが何時の間にか、自分でシチリアでワイナリーを作り始めて、過去の仕事は「そっちのけ」。彼が関わったピエモンテのワイナリーはそれで良いのだろうか・・・、当たり前の疑問が出てくるが、彼は全くお構い無しなのだ。まぁ、時代の流れに逆らわず、後は勝手にやってくださいと言うことだろう。

話は本題に入るが、このエトナのワイン。実際に醸造をしているのは、グルフィやベナンティの醸造家を務め、拙著にも登場するサルヴォ=フォティ氏である。私は数年前、フォティとグラツィア氏と一緒に食事をしたのだが、そのとき彼は、自分のワイン造りは全てフォティに任せてあると言い切っていた。しかし、それが何時の間にか、自分(と兄)が全て作っているような言い方に変わり、今ではフォティの存在を無視するようなワイン造り・ワイナリー事業へと変わっていったのだ。まぁ、同氏らしい商売のやり方で、自分が頼っていった人間関係など、有名になれば、ワインが売れるようになれば全く関係なしである。ピエモンテでやったことを、シチリアでも始めている!彼はそんな人間なのだ。

元々、グラツィア氏が買った土地には大した葡萄樹は無く、殆ど全てが買い葡萄であることも知られていない。同じエトナでワインを造っている、パッソピッシャーロも同じで買い葡萄が殆ど。これも全く知られていない。

まぁ、両ワイン共になかなか美味しいワインであるが、このような背景があることも、ワインにとっては大切だと私は思っています。
29 コルトン シャルルマーニュ 03 ブルゴーニュ
シャルドネ 05 プラネタ シチリア プラネタが市場に出てきた頃は、樽香が強くてバリックジュースみたいなワインだった。それが04年を境にして、総体的にバランスを重視する少し軽めのワインに変化をしてきた。そして、すでにリリースされている05年シャルドネも、樽由来の香り、味わいがかなり抑えられて飲みやすくなっている。それにしてもプラネタのワインは、上手く市場にあわせてリリースされるが、マーケットを重視する姿勢がよく理解できるワイン。
モレサンドニ レ モン リュイザン 05 フレデリック マニヤン ブルゴーニュ
メルロ 98 ヴィッラピッロ トスカーナ 8年の熟成を経て柔らかさがあり、タンニンなども十分にワインに溶け込み、ひじょうに美味しく飲める。中程度のボディながら、洗練されたワインと変化している。まだ日本では見つけることが出来るのだろうか。
ドラフォード メルロ 03 ドラフォード 南アフリカ
インペロ ピノネロ リセルバ 01 マンチーニ マルケ マルケ州では名の知れたワイナリー。日本でもピノネロを造っていることが珍しいせいか、知名度は高いように思われる。個人的にはここのピノネロの良さを見つけることは出来ない。価格も想定外だし、特徴もあまり感じられないので、評価するのは難しい。
サンセール ピノノワール 04 アンリ ブルジョワ ロワール
ピノネロ 96 ジョルジョ コルッタ フリウリ 10年の熟成で若干ピークよりは下がり気味ながら、思っていたよりはずいぶんと美味しかった。ピノの特徴も十分に感じられ、それなりに満足感を持った。まぁ、あと3年早く飲めばもっと良かったことだろうに、残念!
シャサーニュ モンラッシュ 90 メゾン ルロワ ブルゴーニュ
26 チャンパニス ヴィエリス シャルドネ 04 ヴィエ ディ ロマンス フリウリ
23 ビボ 04 フェルチャテッロ トスカーナ 新しいボルゲリエリアのワインだが、ほんとうに酷いもの!これだけ青さが目立つ、タンニンが未熟なボルゲリのワインは滅多にお目にかかれない!ある意味、凄いワインです。このワインも日本に入ったら、最後のボルゲリ!素晴らしい味わい!!と言われるのだろうか・・・。
ジロ 04 ビボよりは幾分マシな味わい。それにしてもボルゲリエリアの04年は、最高の収穫年の1つなのにこんな低レベルなワインがフラッグシップでは困ったものだ。
19 カステッロ デル テリッチョ 01 カステッロ デル テリッチョ トスカーナ テリッチョの名前を冠したクリュワイン。まぁ、その名前に恥じてはいない素晴らしい品質ではある。ただ、値段までボルドーのグランクリュを目指しては、少々やり過ぎではなかろうか?イタリアワインの本質を間違って理解しているワイナリーの、ほんとうに悪い見本のようだ。もっと市場を見なくては、ワイナリーの存在価値がなくなってしまうのになぁ・・・。
ジュリオ フェッラーリ 95 スプマンテ フェッラーリ トレンティーノ 上質のシャンパーニュに対抗できる、イタリアではほんの一握りの発泡酒である。10年の年月を経てから出荷される点も凄いし、まぁ、価格も素晴らしい!が、そこはイタリア代表と言うことで我慢だろうか(笑)。
キャンティクラシコ 01 カステッロ ディ アマ トスカーナ 久々にフルボトルで飲んだが、やはりアマのワインは美味しい。イタリアにいなければ、とてもまともに飲める価格では無いだろうが、困ったときには選ぶ価値がある。もう結構な澱があるので、デカンタは必須条件。早めの抜栓も忘れずに!
17 イル ギッザーノ 05 テヌータ ディ ギッザーノ トスカーナ 来年に日本にゆにゅうされる(だろう)、3本共に新しいヴィンテージである。

ギッザーノは変わらずに飲みやすいタイプで、04年よりもバランス感が向上したように思われる。全く飲み飽きしない。

ヴェネローゾとナンブロはクリュだけに、まだまだ酒質が強くパワフル。現段階での評価は難しいが、フェッリーニらしい、エレガントなバリックの香りと味わいが存分に感じられる。ヴェネローゾ03年の香りは秀逸。またナンブロ04年のバランスは抜きに出て素晴らしい。
ヴェネローゾ 03
ナンブロ 04
16 ヴェルメンティーノ 05 チーマ トスカーナ
カンディア アルタ 05
アンキジ 03
ヴェルメンティーノ ネロ 03
マッサレッタ 03
ロマルボ 03
14 ソアベ モンテチェリアーニ 05 サンアントニオ ヴェネト
ソアベ モンテチェリアーニ 04
ヴァルポリチェッラSP モンティガルビ 03
ヴァルポリチェッラSP ラ バンディーナ 03
アマローネ セレチオーネ 03
アマローネ カンポデイジッリ 03
アマローネ カンポデイジッリ 00
レチョート ディ アマローネ 
アルジッレビアンケ
03
シーレ 05 チェラルティ トスカーナ
ボルゲリDOCとしては、かなりCPが高くバランスの良いワイン。まだ日本には輸入をされていないが、12月より販売になるだろう。マッキオレのボルゲリDOCに匹敵するくらいの美味しさだった!要注目。

キャンティクラシコ 03 サンファビアーノ カルチナイア トスカーナ
先週も飲んでいる同銘柄であるが、やはり素晴しい品質だ。03年に有り勝ちな過熟感が無く、酸もしっかりと感じられる。ファーストアタックの果実味は、おそらく日本人が最も好きな味わいだろう。小売で2000円を少し越えるくらいを考えると、日本市場にあるキャンティクラシコでは、最強の1本ではなかろうか。バランスが抜群!

ディス クミエリス 04 ヴィエ ディ ロマンス フリウリ
たまねぎやにて、やはり素晴しい和食・肴にはこのワインだ。白身の刺身にも全く外れないバランスの良さ!世界中で造られる白ワインで、日本食にこれほど合うワインは、おそらく10本と無いだろう。はっきり言って最強のワインのひとつ。
ネク オティウム(Nec-otium) 00 ミアーニ(?) フリウリ
どうやらこのワイン、ほとんど幻のようだ。ネットに調べるとトカイとリボッラのブレンドで、樽醗酵を一部させて、ステンレスものとブレンドして、瓶熟成をさせるような。私にはほとんど樽のニュアンスは感じられず、ある程度の熟成をしているせいか、ひじょうにバランス良い、キレイなワインだった。少し線が細いようにも感じるが、かなり気に入った。自然派に転向する前のグラブネルのようなワイン。あのときのグラブネルは良かったなぁ・・・。
ロエロアルネイス レチット 05 モンキエロ カルボーネ ピエモンテ 05年のアルネイスはほんとに素晴らしいバランスがある。今日は中華に合わせているが、全く外さない!日本でも大抵のレストラン(中華や和食ですよ)で、もっと簡単に飲めるようになれば嬉しいこと、この上ない!
ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ 03 テルッツィ & プットド トスカーナ 歴史のあるサンジミニャーノの蔵だが、近年、大手酒類メーカーのチンザノ社に買収されている。03年の特徴、果実味が強く酸が少し欠けている、典型的なワイン。歴史のある蔵だけに、チンザノの傘下に入って大量生産による質の低下が心配だ。
チャンパニスヴィエリス シャルドネ 04 ヴィエ ディ ロマンス フリウリ ステンタイプのシャルドネを中華にあわせたくて持参。まぁ、この蔵のワインは中華といわずに、大抵の料理に合ってしまう奥深さがあり、当然の如く、満足をすることが出来た。
A.A.ソービニョン モック 05 サンタマッダレーナ アルトアディジェ ひじょうに締まった酸が、相変わらず好印象。果実味とのバランスが絶妙だ。まぁ、このワインを飲んで美味しく思わない方はいないだろう。まさに万人受けする白である。毎度の事ながら、CPはひじょうに高いです!
ラウレン 03 マルティネッティ ピエモンテ フレイザから造られる珍しいワイン。フレイザの金属系の味わいがほとんど無く、タンニンも控えめ、上級のバルベーレのようだった。
ドットゥウン 03 ヴィエ ディ ロマンス フリウリ 本日の〆に相応しいワインだった。提供してくれたA氏には感謝である。03年ながら果実味と酸味のバランスが素晴らしく、同ヴィンテージの特徴であるパワフルさが十分に感じられる。イタリアの白で長期熟成を視野に入れてワインを造っている蔵はひじょうに少ないと思うのだが、これはそんなワインである。生産量自体ごく僅かだから、入手された方は、最低でも5年のホールドをお願いしたいところ。熟成ワインが好きな方は10年以上ですよ!
ロゼ 04 トゥアリタ トスカーナ 日本では滅多に見かけないロゼ。元々、ボルゲリやスベレートではロゼやヴェルメンティーノなどの軽い白が有名だった場所である。よって、なかなか美味しいロゼだ。イタリアには美味しいロゼが沢山あるのに、簡単に飲むことが出来ずにほんとうに残念でならない。
シャルドネ 04 サンジェルバジオ トスカーナ まだ樽香が抜けていないが、味わい自体はひじょうに完成度の高いワイン。熟成を視野に入れるべきワインでは有るが、いかんせん、輸入本数が少なく美味しさを発揮する頃には、殆どのワインが無くなっていることだろう。まぁ、今飲んでも十分美味しいですが!
ロエロロッソ スペリオーレ 90 モンキエロ カルボーネ ピエモンテ 16年の熟成を経てほぼピークに達しているようだ。まさにネッビオーロの真価発揮という感じだろう。ひじょうにエレガントな香りとバランス良い味わいがある。少し酸が出ているようにも思われるが、熟成ワインを飲むタイミングはほんとうに難しいものがある。かなり満足の出来るワインです。!
ルーチェ 97 ルーチェ トスカーナ 当時のルーチェはほんとうに高かった、それに美味しかった!もちろん本ワインもかなり素晴らしく、まだまだ熟成させることが出来る品質だった。タンニンなども柔らかく、果実味も落ち着いている。このレベルに今のルーチェは帰ることが出来るのだろうか??
パレオロッソ 98 レ マッキオレ トスカーナ まだまだ酸がしっかりと主張をしている98年である。個人的には飲み頃だと思うのだが、酒質が強い分もう少し熟成をさせても良さそうか。軽く見てもあと8年は余裕で熟成をするだろう。まだサンジョベーゼがブレンドされている懐かしいパレオである。