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Tupolev 334
Be-200 ジェットエンジン2基を主翼上部に装備したベリエフ200は多目的飛行艇。飛行艇とは水面から離着水が可能な航空機のことで、ロシアでは森林火災の消火作業、国境パトロールなどに使われたりしている。1989年にA.ヤフキンYavkinの指揮の元計画が始まり、1995年には試験機が完成した。1998年9月24日にはイルクーツク航空機製造工場(IAPO)の飛行場で初飛行に成功、1999年10月17日にはタガンログで水面からの離着水にも成功した。2001年8月から生産が開始され、2003年3月には愛称がアルタイルАльтаирに決定した。

Be-200Be-200の基本型は消防飛行艇で、消火設備のテスト用にはBe-12を改造したBe-12P-200が使用された。Be-200の場合、水深2m、波高1.2m以下の場所で離水時に1000m、着水時に1300mの滑走が必要である。また胴体の中央部には8つに分かれたタンクがあり、水面を150~190km/hで12~14秒滑走することにより(あるいは空港で水を補給し)12tの水を蓄え、給油なしに合計270tの水を放水することができる。大規模な火災の時には12t全てを、小規模な火災の時にはタンクの中の水を2つから8つまで分けて放水することも可能である。貨物コンパートメントには容量1.2m3の化学消火剤用タンクも備えている。また、貨物機、哨戒機、海難救助機などのバリアントの生産も可能。ロシアの非常事態省(MChS Rossii/МЧС России)が7機をオーダーし、2003年6月から引渡しが始まった。MChS向けの機体はBe-200ES(Бе-200МЧ)と呼ばれ、捜索救難システムを装備している。

Be-200ESベリエフとIAPOの親会社であるイルクート(Irkut/Иркут)、EADS(エアバスやユーロコプターの親会社)、ロールスロイス・ドイツは2003年6月までに西側での販売に向けた検討を終え、ヨーロッパの形式証明取得を計画している。現在生産されているジェット機の飛行艇はこのBe-200が唯一で、3社の市場調査によると今後20年間でこの種の機体の潜在需要は25カ国で300機以上あるとみている。輸出仕様のエンジンにはBMWロールスロイスBR715が搭載される。2004年2月になりアメリカで森林火災の消火活動を行っている航空会社Hawkins & Powers Aviationと8機の購入意向書を取り交わしている。またカナダ、イタリア、オーストラリア、韓国、アラブ首長国連邦などがBe-200に興味を示しており、フランス国防省とギリシャ国防省向けにデモフライトも実施した。


Be-200旅客仕様はベリエフ210と呼ばれ、2+2の配列で最大72席(シートピッチ75cm)の配置が可能。東京と小笠原諸島を結ぶ便に使用してはどうかという案があったらしい。旅客仕様を発注する航空会社はまだない模様。

 

 

緒元

  Be-200 Be-210
全幅 32.78m 32.78m
全長 31.43m 31.43m
全高 8.90m 8.90m
最大離陸重量 37,200kg 37,200kg
機体重量 - -
最大巡航速度 710km/h 710km/h
最大航続距離 3,850km 3,850km
最大定員数 - 72人
運行乗員数 2人 2人
エンジン形式 ZMKB Progress D-436TP (7,500 kg) x2
BMW/Rolls Royce BR715 (8,399kg) x2
ZMKB Progress D-436TP (7,500 kg) x2
BMW/Rolls Royce BR715 (8,399kg) x2

その他のモデル

Be-200M(Бе-200М) 胴体の構造を強化し、燃料タンクを増加したタイプ。計画中。
Be-200P(Бе-200П) パトロール仕様。計画中。