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ジャンクなWINKEYを復活させる
【懇切丁寧、ジャンクノート初心者に捧ぐ】
のっけからなんだが、このwinkey・・(正確にはMBC-S660K)は、1800円である。
ちなみに発売当時の価格は、398,000円(詳しくはここを参照)だったのが、1800円。
しつこいが1800円だ。しかしながら、ジャンクなのである。
このジャンクという言葉、さながら水戸黄門の印籠のごとく、並み居る購買者をひれ伏させるほどの威力を持つ。商品がいかなる状態であろうとも、「ジャンクですよ」のひとことで、すべてが完結してしまうのである。
そういうこともあってか、その価格の安さに心は動くも、無保証ということで、なかなか手を出せないでいる人も多いだろう。しかしながら、ジャンクとでているすべてのものがどうしようもないガラクタという訳ではない、中には十分使えるものがあるのもまた事実である。
ここではそうしたジャンクノートパソコンを復活させる話なのだが、副題にあるようにジャンクノートパソコンに手を出しそびれている人レベルぐらいの話にしていきたいと思う。
バリバリのノートジャンキーから見るとほとんど分かり切ったことばかりを並べてしまうが、その点はご容赦をいただきたい。管理人もまだまだ初心者に毛が生えた程度なので、文中に間違いなどあればご指摘ください。
では、前置きが長くなったが、早速本題に入ろう。

今回購入したwinkey MBC-S660Kは、ジャンクノートパソコンだがノーチェック品だった。
ジャンクの中には、動作を検証されて、現在の状態がわかるものと全く動作の検証がされてないノーチェック品がある。
どちらがいいかは判断が分かれるところだが、あらかじめ状態がわかっているものよりノーチェック品の方がやすくなる傾向なので、安さを追求するならこちらの方だろう。
動作確認
まずは、なにより動くかどうかを確認しなければらない。ジャンクには当然ACアダプタなんてついてはこない。バッテリはあっても放電しているので使い物にならない。winkeyも本体のみでバッテリーもない状態だった。
まずはACアダプタをどこかから調達しなければならない。メーカーから新品を買うのが一番手っ取り早いのだが、1万数千円はするだろうし、これは最後の手段としてとっておく。一番ポピュラーなのが他メーカーのACアダプタを流用する方法であろう。幸いにして、winkeyの接続部分(写真左)は、もっとも汎用性のある丸ピンタイプだった。

ジャンクのACアダプタ(写真中)この中から、winkeyの電圧、電流(写真右)にあったものを探す。
といっても、メーカーによっていろいろ異なるので、だいたい(いい加減?!)にたような出力のものを使う、今回は、富士通のものを使うことにした。

しかしながら、出力はだいたい似ているが、コネクタの形状が違うためコネクタを換える。
いくつかのものを差し込んでみたところ写真の2種類がはいる。(外径6.5ミリ内径3ミリと外径5.5ミリ内径2.5ミリ)早速、富士通のACアダプタのコネクタと交換(プラス、マイナスを間違えないこと)したが、外径5.5ミリでは通電せず、外径6.5ミリで通電した。

あっさり通電したので、拍子抜けだが、とりあえずは当たりのジャンクノートだった。
若干液晶が暗めだが、ジャンクだから仕方がない。スイッチが入るだけでも儲けもの。
WINDOWSのインストール
動作は一応確認できた。今度はいよいよOSのインストールとなるのだが、ジャンクなので当然、ハードディスクはないし、CDドライブもない。フロッピーディスクドライブがあるのが唯一の救いといったところか。WIN95のFD版であれば、この
状態でもハードディスクを接続すれば何とかいけそうだが、多くの人はCD版というのが普通だろう。
管理人が持っているのもやはりCD版のWIN95だ。これでは、インストール出来ないではないか、という声が聞こえそうだが、なくてもCD版からインストールは出来るのである。
以下は、その手順である。
手順と言うと大げさだが、手っ取り早く言うと、ハードディスクの中にWIN95の中身をそっくりコピーしてインストールしようと言うわけである。
まず、ハードディスクを本体に取り付け起動ディスクから、MS-DOSを起動する。
ここでは、WIN98の起動ディスクを使った。起動後、ハードディスクをfdiskで領域を確保、formatでフォーマットを行う。
領域確保の際は”アクティブ”にするのを忘れないように!
以上の作業を終えると本体からハードディスクを取り外す。

市販の変換コネクタを使い、デスクトップにハードディスクを接続する。
やはり、WIN98起動ディスクを使い、dosを起動後、ハードディスクにWIN95システムディスクの中のWIN95フォルダを丸ごとコピーする。
この際にwinkeyの各種デバイスドライバ(ここではディスプレイドライバ)もメーカーサイトよりダウンロードしコピーしておく
コピーが終了したら、再度ノートパソコン本体にハードディスクを取り付け、WIN98起動ディスクにて、dosを起動後、WIN95フォルダより、setup.exeを実行、WIN95のインストールを行う。

【付記】
今回、インストールにはWIN95(OEM版)OSR2を使用した。ディスプレイドライバはメーカーサイトよりダウンロードしたものを使った、サウンドドライバはWIN95システムディスクにあったみたいなので、自動で認識された様だ。
なぜ、こんな事を書くかというと、基本的にジャンクにはリカバリーディスク、とりわけ、ユーティリティやデバイスドライバが収録されたCDがついてくることはほとんどなく、ディスプレイドライバ、サウンドドライバ、モデムドライバなどの各種ドライバはメーカサイトからダウンロードしてくるか、CDそのものを手に入れて設定しなければならない。ただ、各種ドライバの扱いについては、メーカーごとに対応が異なり、バージョンアップされたドライバだけ公開しているメーカーもあれば、すべのバージョンを公開しているメーカーもある。発売したすべての機種についてドライバがあるメーカー、古いものについては公開していないメーカーなど、ジャンクノートパソコンを買ったのはいいが、メーカーによっては各種ドライバがなくて機能が制限されるといった自体になると言うことにもなりかねない。
まぁ、スキルのある人は、(ディスプレイドライバの場合)、同じグラフィックチップが載った他メーカーのディスプレイドライバを使ったりして、そうした問題を解決しているらしい(管理人は、まだやったことがないが・・・)
めんどくさいが、これもジャンクいじりの醍醐味かもしれない。
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