3.宝珠山 観泉寺
宗派:曹洞宗
住所:杉並区今川 2-16



観泉寺
観泉寺
曹洞宗宝珠山観泉寺は今川氏のゆかりの寺として有名です。山門を入ると正面に立派な本堂、手入れの行き届いた庭、右手には竹薮があり、訪れる人を静かな気持ちにさせてくれます。

本堂は宝暦12年3月(1763)に火事で全焼し、同年に庫裡、翌年に本堂が再建されました。この庫裡と本堂は区内最古の大型木造建築物です。
今川氏は領地を支配するため、観泉寺の本堂の前で年貢の取立てや裁判を行い、天保7年(1836)の小前騒動で門訴して捕らえられた百姓たちは、本堂の階段下に引きすえられて取調べを受け、見せしめに向拝の柱に縛りつけられたそうです。

墓地には今川家累代の墓所があります。慶長20年(1615)12月28日の一周忌銘のある今川氏真、明治20年(1887)11月3日の没年銘のある範叙(26代)など一族の墓が保存、供養されています。
戦国の武将今川義元の息子氏真は、桶狭間の戦いで敗死した父の後を継ぎました。しかし桶狭間での重臣団の死、松平元康の離反、武田信玄の侵攻などに対抗しきれず太守としての今川氏の滅亡を招きました。氏真は蹴鞠の名手で、和歌・漢詩・書道を身につけた文化人であり、一方灌漑事業も行いました。平和な世であったらよき領主だったろうにと思われます。

私が訪れたのは11月中旬紅葉のさなかでした。森泰樹氏の「杉並風土記」に記された歴史に触れて、今度の紅葉狩りは違った見方ができそうです。
春には有名な観泉寺の枝垂桜をめでて、花のむこうの歴史の人々に思いを馳せて見たいと思います。 (2002.01)



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