| 「若かったあの頃、何も恐くなかった、ただあなたの優しさが、こ わ か あ た」 南こうせつ 唄うところの「 神田川 」は、青春のほろ苦い思い出の場。 杉並区よりは、下流のことらしい。 じゃあ杉並区を流れる神田川ってどんな顔して流れているのだろう? どんな歌になるのだろう? そんな気持ちで、ゆったりと探索してみませんか。 ご一緒いたしますのは、好奇心だけは五才児の私、杉子です。 |
![]() あの光るのが神田川 ( 善福寺川合流点 ) |
| 先ず、最初は東の中野区との界、和田見橋(1)。下流から流れをさかのぼって行くこととしましょう。 流れは、すぐに善福寺川と神田川の合流点に。 そこで、神田川はしばらく中野区を通り、環状七号線の少し手前で再び杉並区へ。 たつみ橋(2)、上水橋(3)が杉並区であること知らない住人が多いのでは。 近くに面白い建て方の「釜寺」があります。 方南橋(4)の上は環状七号線が通り、車がガンガン走っているので、橋という感じはまったくありません。 車から逃げるように渡ると次の方南第一橋(5)との間は工事中、地下に「調節池」ができるとか。近頃水害の報道を目にすると、「治水」の事やはり気になります。 景色は一変のどかになります。次の弁天橋との間は大きくカーブしていて、そのせいで川の中に州ができていて、そこが「鴨」達の休息の場になっていました。 あれ?、鴨って渡り鳥じゃなかたっけ、冬に北の国からはるばる渡って来るんじゃないの?教えて先生。 |
![]() 鴨 |
| 弁天橋(6)、和泉橋(7)と公園あり、ゴルフの練習場あり、と緑の豊かな散歩コースになっています。 特に、一本橋(8)・番屋橋(9)・中井橋(10)の間は桜の枝が川まで伸びてほのぐらい緑のトンネルをつくっています 。春が楽しみな「桜のみどころ」の一つです。 宮前橋(11)の手前、右手のうっそうとした木立の中に「熊野神社」があります。ここはまさしく鎮守の森、お祭りの時には夜店が並んで、地元の大人達にとっても懐かしい故郷では。 この熊野神社の左手に道路を隔てて、「龍光寺」があり、境内で四国八十八カ所巡りができます。 また、熊野神社の前の道路を下流川に少し歩くと「貴船神社」があります。 |
![]() 和泉熊野神社 |
| 栄泉橋(12)を渡ると左手、井の頭道路に架かる神泉橋(13)のたもとにある白い建物。 「OISCA 」と書いた看板、エー何だろう。 ものすごく太い鉄管も渡してある。「水道管」だという。 井の頭道路を渡って蔵下橋(14)を渡ると川の上を井の頭線が通っていて、その下をくぐりぬけるかっこうになる。 電車が通っている時自転車に乗って通過してみた。ガーーーのスーーーで結構スリルがある。 明風橋(15)のそば、右手にこんもりと竹藪、夕方になると雀がいっぱい帰ってきてすっごく賑やかになる「雀のお宿よ」と教えてくれた近所のご婦人、手に木の皮をもっている。 ユーカリの木の皮が自然に剥けて落ちたものだという。 「アロマテラピーになるのよ」 そっと差し出された手の中、なるほどいい匂い。 その名の通りの永高橋(16)(永福高校が出来たときに架けられたのだろうと推測する)で大きく右にカーブ。 この辺りから甲州街道・玉川上水・神田川・善福寺川・青梅街道・妙正寺川が平行するかたちになる。 築地本願寺和田堀廟所はじめ寺が多い。 |
![]() 蔵下橋手前を電車通過中 |
| ひまわり橋(17)を過ぎると右手に面白いもの発見。
タイルに焼き付けられたカルタ。 (で)(い)(も)(お)(の)(わ)(が)(だ)(ん)(か)何これ? 逆から見たらすぐわかった。 「かんだがわのおもいで」 なーんだそういうことか。 足元にも小学生が描いたと思われるタイル画が50メートル間隔ぐらいでずっと続いている。これを描いた小学生、もう、お父さんお母さんになっているかも。 永福橋(18)(地名ともなった、永福寺・永福稲荷が近くにある)を過ぎ、かんな橋(19)を過ぎると、神田橋(20)は南北をつなぐ道路の少ない杉並区の中にあって貴重な道路、水道道路が通っている。 近くの向陽中学の校庭には万葉植物園と水琴窟があります。 幸福橋(21)のあたり、川の中から人の声がする。のぞくとゴミや雑草を取りながら「清掃」員が二人、川下に向かって歩いている。勿論水量は時によって違うだろうが、普段はかなり浅い事が分かる。 |
![]() タイルに焼き付けられたカルタ |
| 向陽橋(22)の側、護岸の上から1メートルほどの所にくっきりと白線が。 「お願い、川の水が護岸の白線に達すると自動的にサイレンが鳴ります」との立て看板が。 こんなに上まで水が増えたら近所の家の住民は恐いだろうな。洪水の時のテレビ報道の画面が頭をよぎる。 そんな不安な気持ちとは裏腹に川は、せせらぎの音を響かせ穏やかに流れている。まるで温泉地のよう。 弥生橋(23)、睦橋(24)と鯉を眺めながら歩く。 いっぱいいる、川上に向いみんなでそろって泳いでいる、錦鯉もいる、きれいだな、大きいな。ここからだと見えないけれど、子供の鯉はいないのかな、「他の魚」は? |
![]() 鯉 |
| 八幡橋(25)左手にこんもりと森が、八幡様があるのかな? これは豪華な藤和橋(26)。藤をデザインした欄干を撫でながら渡る。振り返ると川の上、新宿の高層ビルがみえる、くっきり見える。 梢橋(27)これもまたおしゃれ、欄干といい、橋の真ん中が円になっている所といい、 いかにもお金を掛けて橋を架けた感じ。 鎌倉橋(28)、塚山橋(29)、堂の下橋(30)の辺り左手は緑が深い。小鳥の鳴き声が響いて、まるで深山に分け入ったよう。 それもそのはず、ここは塚山公園。 「塚山遺跡」のあるところ、川は命の源。空気がそれを教えてくれている様な気がしてくるから不思議。 乙女橋(31)と池袋橋(32)の間は長い。曲がりくねっている。ずっと伸びる桜並木の上、杉並清掃工場のエントツが右に見えたり、左に行ったり忙しい。 生産緑地(売り物になる野菜を作る畑)がある。里芋の葉っぱが黒い土の上、大きい、立派だ。「もっといっぱいあったのよ」と、犬と散歩の地元の人は、話してくれた。「以前の神田川」のこと、もっと知りたい。 それにしても、犬が飼い主に似るのか、その逆か?、ペアとして眺めるとそれぞれに納得してしまうから楽しい。「神田川のペット、アドレスは、・・・・・・・・」です。 |
![]() 藤和橋 |
| 正用下橋(33)の辺りはもう京王井の頭線高井戸駅のすぐ側、こども発育センター・西土木公園事務所がある。「ごみ焼却炉」のエントツがのしかかってくる。 ここ「高井戸東遺跡」では、今のところ日本最古(約2万7千年前)の石器群の一つとして学会の注目を浴びている「局部磨製石斧」が発掘されている。 「リサイクルひろば高井戸」が最近できました。手作りやリサイクルに関する講習会も開かれており、とっても楽しみ。 高井戸橋(34)の先、川の中に白い円盤が3つ、捕らえられてロープで繋がれている。環状八号線が通っている佃橋(35)の周辺は自転車がいっぱい。それもそのはず、高井戸駅が上にあるのですから。 佃橋の側で玉川上水から水を取り入れている。調べてみたら、さっきの白い円盤は浄水機なんですって。 あづま橋(36)・やなぎ橋(37)・錦橋(38)と住宅地の間を静かに流れる。お日様を一杯に浴びておしろい花がまだ咲いている。そのうえを赤トンボがすいすい、のんびりしていていいな。 ところが次の瞬間赤トンボは、カマキリに捕まって、お昼ご飯になってしまった。カッサという音だけ残して。のんびりなんかしていられないんだ「自然界の昆虫」は。 むつみ橋(39)・茜橋(40)・高砂橋(41)の上から眺めると川の中に川が流れている。降りてみたい、が降り口は発見できない。 |
![]() 梢橋 ![]() 玉川上水からの水 |
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月見橋(42)は富士見丘駅の側。川は商店街の中を流れ、京王井の頭線の車庫の端に沿って続く。途中名前のない橋がある。可哀想なので勝手にゴンベイ橋(43)と命名する。 清水橋(44)迄の間、右手は京王井の頭線の車庫、左手はちょっとした崖になっている。人家のない場所が続き都内であることが嘘のよう、夜ここを通るのは危険な気がする。 崖の下には何があるのだろうか。あまり人が通らないからか、草ぼうぼうの左手を行く。 そういえばこのあたり「かたくりの自生地」。でも雑草の中、発見は不可能。 しばらく進むと、行き止まり。おお、そして嬉しいことに、こんな札が掛けてあるのです。もう狸の親子は冬眠したのでしょうか。来年暖かくなったらそっと来てみよう。 というわけで引き返すと、なんと水草の山に道を塞がれている。しかも今取ってきたばかり。 聞けば善福寺川から取ってきて、ここで乾燥させ、高井戸の焼却炉で燃やすのだという。 それにしてもすごい量、そのうえ「年に3回は、刈らなければならない」というのだから2度ビックリ、ついでに我が家の金魚のために一掴みもらってあげた、これ買ったら千円ぐらいする。すごく得した気分。 |
![]() ゴンベイ橋 |
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久我山橋(45)の手前、左手崖の上を探検。大蔵省印刷局のグランドであることがわかった。お札を作るのに狸にやらせていたりして。 久我山橋は久我山駅の側。 年末には商店街がライトアップされます。1998年から始まったこのイベントは、ペットボトルを使ったリサイクルと商店街の活性化を考えた結果で、イルミネーションは幻想的でとてもきれい。 またまた住宅地に入る。 都橋(46)・宮下人道橋(47)・宮下橋(48)・緑橋(49)、それから最後に、みすぎ橋(50)までが杉並区。 とはいっても、杉並区を流れる神田川、護岸は全てコンクリートで固められ、水も魚も手の届かない存在だった。鯉は身の危険がないからあんなに太ったのだろうか。鯉に聞いたら言うと思います。 「ここはまるで監獄です。 どこまでも高い塀ばかりです。見えるのは、空ばかり。たった一つ枝を伸ばした桜だけが慰めです。 太っているのはストレスのせいです」と口をパクパクさせながら。 で、考えました、「もっと水に親しめる川になったらうれしいな」と。 川面近くに降りられる場所があって、そこで鯉に餌をやる。いつも来る鯉と顔見知りになる、小魚の群れが泳ぐ姿も見られるかもしれない。 |
![]() みすぎ橋 橋の左手に杉並区の里程標 中野区境から 7.7km、三鷹市から0km |
| ・・・・・・・・・・・・・・暖かな春の日 せせらぎを聞きながら 口ずさむ歌は、きっと「 春の小川 」・・・・・・ 夢でしょうか・・・・・・・・・・・・・・ |
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