目から殺人光線?を出す?!

安全に旅するための目つきについて。目は口ほどにものを言う。

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……ええ、皆様、御旅行先などでコワイ目にお会いになったことはございませんか?
私もレポートにありますように、いろいろコワイ目には遭遇しておりますが、
今のところ、生きて帰還しております。
どうも目つきが悪いのが、ちょっとは関係しているらしいです。(良いことばかりではない)
何だか本人には分からなかったのですが、某辺境地域での目撃者(友人)によると、
私が「目から殺人光線を出しながら立っていて、周囲に殺気が垂れ込め、恐ろしかった」と、
いうことであります。(サングラス掛けてたのに)で、そういうお話を。

ギラリ……。

最初に書いとこう。「目で威嚇しているやつ」は、実は憶病者です。
憶病者はコワイものを学習して知ってるんです。たぶん。
コワイから、世界をにらんでるのかも知れないなあ。

1,殺人光線?という言葉が出て来たお話。(友人Hさんによる目撃談)

 Hさんとは、(私もHだから、某隊の訓練中などは班も同じなら、部屋も隣。現在、インドネシアで苦労中)エルサルに居たとき、よく待ち合わせて昼飯を一緒に食べた。あっちは昼休みが二時間あるから、(ホントです)お互いの職場からミスタードーナツなどで待ち合わせたものだった。
 ミスタードーナツは結構、お金持ち地域なので、(銃持ったガードマンも隣の銀行にいるしー)安全なのだが、まあ、通りは日本とはレベルの違う治安状況ではあった。

 Hさんはそのとき、後からやって来た。
 で、ミスタードーナツの駐車場の垣根の外、いまだ私の姿が見えないうちに、すでに「なにか」、を感じたという。
 「なんか、どーーーんと空気が重たくなってきてね」
 「いる。もう来ている、待っているな、というのが分かったのよ」
 そして、垣根を回ったら、ミスタードーナツの入り口に、茶色のセレンゲティのサングラス(150ドル、でも必需品なので買った)を光らせて、貧相な小女(私だ!)が待ちかまえていたのだという。(中で待てよ、自分)

 この話をHさんがしたときに出て来た言葉が、「目から殺人光線」である。なんだかしらないが、目から、見えない光線を出して、周囲をにらみ回していたらしい。完全に過剰防衛?かもしれない。でも、その頃はこれが「普通の生活モード」だったのだ。

2,環境、職業選択?で目つきは変わる。

 まずは、これ。目から殺人光線、じつは日本人は必要がない生活を普段している人が多いので、必要ないから、(私だってそうだけど)目つきの甘い人が多いように思う。実は、治安の悪い地域に暮らしている人間は、みんな甘い目つきなんかしていない。日本でだって、やくざのひとや、人殺しの人、(遇ったことないけど)借金取りの人、なんかは目で相手を威嚇しているはずだ。そう、野生に近いんだね。(ほんとか?)
 治安の悪い地域に暮らしていると、あっというまにみな、目つきはきつくなる。危険な匂いに敏感になる。誰でもそうだ。まあ、個人差はあるけれども。

 私が中米に一年半くらい暮らした後、一回メキシコに旅行したとき、私は一回も日本人とはばれなかった。(現地語しゃべってたせいもあることはあるけど)その時、観光地で日本人の女の子の旅行者とすれ違ったときに、実は驚いた。
 「危ないぞ、君たち。後ろに目がついてないぞ!」

 日本人のキンチョーのなさ、は、はたから見ていてとても危なく見えることが、このとき分かった。いまはもう緩んじゃったけど、その時の自分は普通の日本人の感覚ではなかったんだろうなあ。
 危害を加えようと狙っているやつの立場になってみよう。
 目つきの鋭い、あたりにさりげなく目を配っている(緊張している、というか、それが普通のモードになっている)人間は襲うにも、隙が狙いにくかろう。スリもドロボーも、変な人も、相手の気配の緩む隙を狙っているのだ。力任せに襲ってくるのではない。(車両強盗、などは別)

 実際、私がナイフドロボーに後ろからの接近を許してしまい、お金取られたときも、「帰国間際」「自宅直前」の気の緩みをつかれてしまったのであった。
 殺人光線的目つきの作り方。その一、
「環境が変われば、目つきは勝手に鋭くなる。緊張を高めて、やや過剰なくらいの防衛モードに入ろう」

3,生まれ育ちで目つきはかわる?

 つぎはこれ。私はもとから実は、顔つきがきついのである。たぶん。そのうえ、無愛想、疲れていたりすると、表情を動かすのも面倒になる「めんどうくさがり」なのだ。元気なときとそうでないときの落差も激しいのかも知れない。

 もう一つ、私は子供の頃から一貫して背が低かった。大抵の相手には見下げられるわけだ。目線的に。なので、どうしても無意識に「平均化」をはかっている可能性がある。背伸びするわけである。実際には背伸びしても仕方がないので、自分を大きく見せようと、こわそうに「作っている」うちに習い性になったのかも知れない。
 小学校でいじめられたときにその反撃の過程で、どんどん目つきが悪くなって行った自覚がある。チビだし、運動神経は皆無、喧嘩に勝つには、最初に「目でびびらす」のが必勝法だったのだ。(ほんとにねえ。)

 そのあとは、女子校だったから、喧嘩の必要もなくなったのだが、三つ子の魂百まで、というのだろうか。単に気が強いだけという気もするが、とうとう直らなかったようである。

 直らなかった訳のひとつは、中学校の教師に一時期なっていた、という事もあるかも知れない。
 生意気盛りのガキどもに、文字通り「なめられない」ために大抵の生徒よりも小さく、しかも当時はまだ若かった、私はかなり「なめんなよ(笑)」という意気込みで態度や顔つき、なんかを作ったような気もする。だって、そうしなかったら授業が成立しなかったものなあ。はたから見たら、中身の無い教師の癖につっぱらかってた訳だけれども。。。
 教師はニコニコと、怖いときの切り替えが出来無いと、どうしようもない。褒めるときにはニコニコ褒める、厳しくしなきゃならないときには意識的にきつくなったりもする。いいわけみたいだが、ニコニコの時には爆裂?にこにこなはずだ。わたし。


 作り方その二、
顔つきがきつく見えるように、意識的に作りましょう。無表情に目ばかり光っていると、かなりコワイです。(一歩間違わなくっても変な人ですので、お気を付けて。)」

4,結論。

 以上は、やや、と言うかかかなり、具体的ではなかったので、以下に、旅行先などでの、具体的な危険回避のための、「殺人光線の出し方」を。

・無意味に目線を遊ばせない。途方にくれてパニックにならない。(実は迷っていても、態度に出さない)

・あいまいな態度をとらない。

・人気の無いところには行かない。行くときには戦場に行くつもりで。

・人に尋ねるときには、とことん聴く。分かるまで聴く。

・自分の方針が決まるまで、うろうろ動かない。安全地帯(店の中など)で考える。

・変な人がいたら、おもいきりよける。目を合わせてはいけない。

・変な人がくっついてきたら、怖くても「にらむ」。そして、ものすごい早さで逃げること。悩んだらもうダメ。

・最初は親切そうでも、次第におかしくなってきたら、迷わず遁走すべし。(旅の恥なんてくそくらえ)

・変な人に捕まってしまったら、お金はさっさと出す。(財布は外国では三つ以上持っていること。ひとつはドロボー用)

・財布の位置を教えれば、勝手にとっていくので、自分で出す必要はない。(ドロボーのほうが詳しい)

・変に抵抗すると、逆切れ犯人に殴られたりするので、最初は話し合いで。すきがあったら逃げる…のはあたりまえ。

・現地の警察の番号、日本大使館の番号はメモしておくべし。

・物知らずのガイジンでーす、という事を悟られないこと。(これは目つきだねえ)

・優先順位を常にはっきり持つ。(持ち物しかり、行き先しかり)

・他人に頼らない。

・ぼられたときなどは、自分で納得できるところに収める。(果敢に反撃しても、あきらめても、嫌な思いは同じ)

・ぼられるということは、すでに舐められているということ。目つきが甘かった。

 やっぱりある程度は、目つき悪くして強面になった気分にならないと、お大尽旅行以外では、何か起こるかも。とくに一人旅の方は、まあ、全部自分の責任ですので。

 にこにこと殺人光線を使い分けて、楽しまないと、ね。
 私は目つき悪くって変なことになった事もありますが、旅はたのしいですよ。いつも。

(2001.3.18)


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