楽園の車窓


立体作品、ステンレス、プラスチック、ビデオ、2003年1月
QuickTime Movie (約1分)
これは立体の山水画です。西洋の透視図的遠近法ではなく山水画や絵巻物のようにひとつの視点ではなくいくつもの視点があり、その視点は必ずしも同一の時間帯に属しているのではなく、時間の経過が要素として入っています。あるいはそれは単なる時間ごとの事象ではなく、経験と呼ぶものかもしれません。 展示室に入るとモニタ画面に際限なく山のような地形が繰り広げられています。雲海のようにも見えます。次の部屋に入ると四つの螺旋状の塔が立っていて、金属ベルトには終端がなくエンドレスです。
「ユートピア」とは実現しえない理想郷であり、矛盾を解決するための絶え間ない努力が必要な世界です。しかし、「楽園」とは破綻のない夢の中の世界です。 「生々流転」は地球上の自然の営みであり、人間もその中に組み込まれているのでしょう。そういった概念を考えつつも何時までも観ていたい映像の世界を創ってみたいと思いました。

