深海の天気

8分30秒のパフォーマンス作品、ビニール人形、サラウンド音響、2003年1月

QuickTime Movie (約1分)

 「生と死」をテーマにこの作品を構想しました。平和な社会と安定経済を信じていた私の足元をすくうような不安な出来事が創作の動機です。ハイテクを中心としたバブル経済の崩壊。私もその中で踊ってきた反省が自己否定や「死」と結びついたのです。テロや戦争などの「死」を表現して命の尊さや平和を訴えることについては、主たる趣旨ではありません。しかし、すべての「死」が包括されるべきだと考えました。
 人形をこれでもかこれでもかと数多く降らせる作品ですので、「救いのない悲観的な作品か?」と尋ねられるなら、「作品を観てください」と答えます。なぜなら「生」とは何かと観客に質問を発するように創ったからです。あえて「生」については語る必要はないと思います。